2012/04/17
“携帯を通じた電子書籍の流通が徐々に紙の本とほぼ同じしくみになってきたのも興味深い。
当初は、出版社が公式サイトを開設して販売するか、出版社が電子書店(コンテンツプロバイダー)と直接契約して販売するかたちだったが、その後、出版社や印刷会社を中心に、出版の取次(本の問屋)に相当する「電子書籍流通プラットホーム」という業態が立ち上がった。
ビットウェイ(凸版印刷系)、デジブックジャパン(インプレス系)、モバイルブック・ジェーピー(大日本印刷系)の主要3社に加え、暁印刷など数社の取次が存在しているという。”

「ケータイコミック市場の推移」 長岡義幸 『出版ニュース』 2009年4月上旬号 (出版ニュース社) (via worris)

その後、ブックリスタ(ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社)が加わったというところかな。

2011/09/17

Googleがローカルショッピングの検索機能を公開。近隣店舗の商品価格と在庫情報が調べられる


このGoogleはおかしい。

「パートナー企業」ってのは要するに在庫データをGoogleに送信しているのである。Googleは検索を生業としてきた企業だろう。世界中のウェブページをクロールしてインデックスし、リアル書籍までもスキャンしてOCRしてインデックスしてきたのではないか。何を今さらEDIとかやってんの。

リアル店舗の在庫をウェブで公開している店は既に多数存在している。Googleがやるべきことは、在庫情報を記述するmicroformatsか何かのメタデータ仕様を提案し、実装したウェブサイトをクロールすることではないか。そうやって公開された在庫情報は、Yahoo!だろうが価格.comだろうが個人ウェブサービスだろうが自由に使えばいい。rel=”canonical”を普及させたのだから可能だろう。

HTML内に記述して公開するだけだと愉快犯がでたらめなデータを捏造することができそうだが、そこはGoogleプレイスでは郵便や電話でPINを送って認証しているのだから、実在の住所と一致させることができる。つうかGoogleプレイスも店舗情報をいちいち送信させてるんだよ。SitemapならぬStoremap.xmlの仕様を作れよ。一回PINとウェブマスターツールのメタタグやファイルアップロードやAnalyticsによる認証を済ませたら、勝手にクロールして新規開店や閉店をアップデートしろ。(※)

evilではないにしろselfishだなぁ、と思う。

参加するのは無料ですよプロモーションになりますよGoogleに出てこなかったらあなたの店は存在しないのと同じですよ、とか言ってITに疎いリアル店舗オーナーをだまくらかしてEDI開発させ、囲い込むことは別に非難しないけどウェブのあるべき姿から遠ざかっているように思う。

(追記)※ KMLでできるらしい。

2011/08/27

佐々木俊尚が朝ツイートしているニュースは、古い。

彼自身がキュレーターなのではなく、彼が構えたキュレーターによってフィルタされた結果を再放流しているようだ。

一億総キュレーターとはそういう構図だとしたら、伝言ゲームでどんどんタイムラグが生じるのか、同じネタがぐるぐる回るのか。

2011/08/26

#denshi というハッシュタグで電子書籍の話をしているのはどう考えても低能。

ebook だと英語圏になってしまうが、日本語ハッシュタグも使えるようになったし、せめて densho だろう(電書って言い方も絶対普及しないと思ってるけど)。

2011/08/21

ウェブメディアにおける記事転載


ウェブメディアにおける記事転載が気になっている。リブログやRTでもなければ引用でもない。一番よく目にするのはYahoo!ニュースの記事だろうか。オリジナルの記事が配信元サイトにも載っているのに、Yahoo!の方でブクマを集めたりする。個人ブログから転載しているBLOGOSなんかを始め、多数のサイトで行われているのが現状だ。

新聞社や大きいメディアには配信料が支払われているだろうが、BLOGOSなんかは無料らしい。弱小メディアだったら買い叩かれたりリンクバックだけだったりするみたい。リンクバックは単独記事へのpermalinkではなくトップページにリンクするのが習わしのようだ。リンクはウェブの通貨であるので、その報酬の多寡については問題にしない。

問題は、引用でもリンクでもない、まるごとコピーである「転載」だ。これって重複コンテンツじゃないの? ブクマやツイートの言及URLが分散しても良いことないよね。リンクバックでPV増やして経済的に回るって、2chまとめブログのたらい回し相互リンクと何も違わないよね。突き詰めるとリブログやRT(やYahoo!ブログの転載機能)も同様なんだけど、そこはソーシャルメディアとウェブメディアの違いのような気がしているんだ。紙の時代にも同人誌から商業誌への転載は行われていて(cf. 筒井康隆『大いなる助走』)、それは高評価を受けた証であり名誉なことだろうけど、ウェブでその必要はない。

昔は新聞社の記事見出し使用で裁判になったりしていたけど、見出しをアンカーテキストにしてオリジナルコンテンツにリンクするGoogleニュースの形が正しいウェブのあり方だろう。Google先生が何か対策を講じてくれないかなー。

2011/08/16

電子書籍幻想論


電子書籍を推進する論調や出版社の既得権益を批判する主張に僕が反論するのは、テクノロジーに拒否反応を持つわけではないし守りたい利益があるからでもない。

ウェブが好きで、その価値を信じているからだ。

電子書籍で出来ることは全てウェブで出来る。検索、課金、オフライン、セルフパブリッシング、マルチメディア、ソーシャルリーディング。これらにおいてコンピューターとウェブは実績を積み重ねながら歩んできたのだ。

それにもかかわらず電子書籍を推し進めようとするのは、B2BとB2CにおけるIT音痴の情報弱者から金を巻き上げようとする企みに他ならない。つまり出版不況において活路を求める出版社と広大なウェブからコンテンツを見つけられない読者に、ソリューションとデバイスを売りつけるのだ。それはそれで正しいビジネスかもしれないが、新しくも楽しくもない。

「電子書籍」はバズワードとして幻想のまま消え去り、ウェブがこのまま順調に発展する未来を僕は選びたい。